YouTubeでは再生回数が表示されており、どういった基準でそのカウントが重ねられていくのか気になっている方は多いはずです。
1秒でも動画を視聴したら再生回数にカウントされるのか、それともある程度の秒数を再生しないとカウントされないのかなどなど。
しかし、YouTube公式側では、正式にどういった基準で再生回数をカウントしているのかは公開していません。
そのため、この記事では公式ヘルプを読んである程度の仮説を立てて、それに関して実際にどういったことをすれば再生回数にカウントされたという実験結果から、再生回数のカウントの仕組みについてわかっていることをまとめています。
再生回数表示について
視聴者側の再生回数表示
視聴者側の再生回数表示に関しては、
- パソコンから見た場合:33,333回というように細かい数字まで表示される
- スマホアプリから見た場合:3.3万回というようにざっくりと表示される
- スマホのブラウザから見た場合:3.3万回というようにざっくりと表示される
というようになっています。
ですから、再生回数のカウントをしっかりと判断する上ではパソコンから再生回数を見ると適切な数字を把握できることになります。
パソコンからであれば、1000万再生回数を超えても詳細が表示されます。
後述しますが、この視聴者側から見える再生回数は即時反映されているわけではありません。
動画投稿者側の再生回数表示
視聴回数を調べる
動画投稿者側であれば、「YouTube Studio」から詳細の再生回数を見ることができます。詳しくは視聴回数と記載されています。
上のページからYouTube Studioにアクセスして、サイドバーの「コンテンツ」から各動画の再生回数を見ることができます。
動画投稿者側であれば、ここで確認する方法が1つあります。
後述しますが、この画面から見える再生回数は即時反映されているわけではありません。
チャンネルアナリティクスからリアルタイム再生を調べる
また、リアルタイムで反映が見れる「チャンネルアナリティクス」もあります。
こちらであれば、リアルタイムが反映されます。
唯一即時反映されていると考えられるのは、このリアルタイムの部分だと考えられます。
再生回数カウントの仕組み
YouTubeには再生回数が表示されます。
上画像のように「○○回視聴」と表示されます。
カウントの仕組みは公式には非公開
YouTubeの再生回数カウントの仕組みはYouTube側では公開していません。
どういった基準で再生回数にカウントするのかといった内容を公開してしまうと、ツールなどを使って対策をされてしまうと考えられるため、公式には公表しないのだと思われます。
そういったことを考えると、今後もどういった基準で再生回数がカウントされるのかというのは公表することはないでしょう。
ただし、ある程度参考になりそうなことがYouTube公式ヘルプに記載されているので、重要そうな部分を抜粋します。
引用元はこちらのページです。
引用元:https://support.google.com/youtube/answer/2991785
再生回数カウントには時間がかかることがある
YouTube では、指標の精度を高く保つため、コンピュータ プログラムではなく実際に人間が行った操作が反映されるようにしています。そのため、YouTube のシステムが適正な視聴回数、高評価、低評価、チャンネル登録者数を把握するまでに時間がかかります。
このことから、再生回数カウントは即時反映されるわけではないと考えられます。
チャンネルによって再生回数カウントの基準が異なる
適正なエンゲージメントのイベントがカウントされると、指標がより頻繁に更新されるようになります。これらの変動のタイミングは、動画またはチャンネルの人気度や視聴状況によって異なります。なお、YouTube はエンゲージメントのイベントを常に確認して調整しています。
このことから、チャンネルによって、即時反映される場合とそうでない事があると考えられます。ある程度信頼されているチャンネルであれば、再生回数も即時反映されて、信頼されてないできたばかりのチャンネルとかであれば、即時反映はされないのかもしれません。
再生回数には変動がある・再生回数が減ることもある
一部の動画やチャンネルでは、指標のカウントが停止している、または予想される指標が反映されていないように見えることがあります。指標は、コンテンツのクリエイター、広告主、視聴者に対して公正で有益な情報が常に表示されるよう、アルゴリズムで確認されています。YouTube では指標の精度を検証するため、指標のカウントに一時的な遅延、停止、変動が生じたり、無効な再生が除外されたりする場合があります。
チャンネルによっては、視聴が即時反映されないとか、遅延・停止・変動が生じることがあると記載されています。つまり、再生回数が減るということもあり得るということです。
複数端末で同一動画視聴は無効な再生と見なされる
注: 複数のデバイスを使用して同じ動画を視聴することや、複数のウィンドウやタブで同じ動画をストリーミングすることは、無効な再生と見なされます。
複数の端末を利用して同一動画を再生したり、同一端末内で複数のウィンドウを開いて再生する行為は無効化されていることになります。これに関しては端末の識別番号などを利用しているのか、回線のIPアドレスを利用して判断しているのかは不明です。
視聴者側と動画投稿者側でみえる再生回数は一致しないことがある
自分がアップロードした動画の場合は、YouTube アナリティクスを使用すると視聴回数をより詳細に確認できます。なお、リアルタイム統計に表示されるのは、発生した可能性がある視聴アクティビティの推定値であり、動画再生ページの視聴回数とは一致しない場合があります。
このことから、動画投稿者側が見れる視聴回数と視聴者側に表示されている再生回数は、一致してないことように捉えることができます。
しかし、実験などを通してどういったことをすればカウントされるのか、どういったことをしないとカウントされないのかという事実から、見えてくるものがあります。そのため、以下では具体的に実験をして調べてみた結果をまとめています。
再生回数にカウントされるのは何秒からか実験
具体的に再生回数にカウントされるのは何秒からでしょうか。
様々な条件で調べてみました。
以下の結果の実験詳細はこちら
⇒YouTubeの再生回数カウントは何秒から?自分で増やすのは1日1回までか
一度見たことがある動画を見た場合
YouTube Studioから視聴回数を見た場合
動画投稿者が自分動画 | 視聴者が他人動画 | 非ログイン状態で他人動画 | |
---|---|---|---|
0秒 | 変化なし | 変化なし | – |
5秒 | 変化なし | 変化なし | – |
10秒 | 変化なし | 変化なし | – |
30秒 | 変化なし | 変化なし | – |
60秒 | 変化なし | 変化なし | – |
最後まで | 変化なし | 変化なし | – |
※非ログイン状態では、どの動画も初めて見る動画に該当するため、「-」として調査できないことを示している。
チャンネルアナリティクスからリアルタイム再生回数を見た場合
動画投稿者が自分動画 | 視聴者が他人動画 | 非ログイン状態で他人動画 | |
---|---|---|---|
0秒 | 変化なし | 変化なし | – |
5秒 | – | – | – |
10秒 | 変化なし | – | – |
30秒 | 反映 | 変化なし | – |
60秒 | – | 反映 | – |
最後まで | – | – | – |
※反映された時点で調査は終了している
初めて見る動画を視聴した場合
YouTube Studioから視聴回数を見た場合
動画投稿者が自分動画 | 視聴者が他人動画 | 非ログイン状態で他人動画 | |
---|---|---|---|
0秒 | 調査中 | 変化なし | 変化なし |
5秒 | 調査中 | 変化なし | 変化なし |
10秒 | 調査中 | 変化なし | 変化なし |
30秒 | 調査中 | 変化なし | 変化なし |
60秒 | 調査中 | 変化なし | 変化なし |
最後まで | 調査中 | 変化なし | 変化なし |
チャンネルアナリティクスからリアルタイム再生回数を見た場合
動画投稿者が自分動画 | 視聴者が他人動画 | 非ログイン状態で他人動画 | |
---|---|---|---|
0秒 | 調査中 | 変化なし | 変化なし |
5秒 | 調査中 | ||
10秒 | 調査中 | 変化なし | |
30秒 | 調査中 | 変化なし | 変化なし |
60秒 | 調査中 | 反映 | 変化なし |
最後まで | 調査中 | 反映 |
※反映された時点で調査は終了している
視聴者側の再生回数にカウントされるまでかかった時間
何度もリロードをして調べていましたが、視聴者側の再生回数にカウントされるまでにかかった時間は、再生してから約2時間くらいしてからでした。
最初の調査時点では268回でしたが、271回にまで3つ再生回数が増えています。
この約2時間で様々な条件で30回くらいは再生していますが、その中でも3つしかカウントされておらず、ほかは除外されたのか、まだ反映されてないことがわかります。
結果から考察
今回調べた結果をまとめると、いずれの条件でもYouTube Studioから視聴回数を見た場合は数分程度ではカウントされませんでした。もしかしたら、再生をしても再生回数にカウントされるのはもっと時間が経過してからなのかもしれません。※約2時間くらいしてからカウントされていました。
一方でリアルタイムの場合には、1分程時間が経過すると反映されていました。
また、今回はすべて同一の通信回線を利用していました。そのため、別の通信回線を利用して調べるとすぐにカウントされるということがあるのかもしれません。
今後時間があるときにでも、スタバなどの無料Wi-Fiを利用して調べてみたいと思います。
結論
同一回線を利用した場合には、いずれの条件でもすぐに再生回数にカウントされるということはなかった。リアルタイムにはいずれも60秒以上経過すれば反映された。多少のずれは通信環境の問題とかだと思われる。
リアルタイムでは反映されるものの、それが実際の再生回数に反映されるかどうかは時間がかかり、その間にアルゴリズムで審査が行われているのだろうと思われる。
今回のことから、もし審査が入り再生回数にカウントされないのであれば、リアルタイムでは反映されたとしても、何度も自分で再生をするとか、F5などで更新をして再生回数を増やそうとしても無駄なのではないかという仮説が立てられる。
この結論を得るに至った実験結果詳細はこちら
⇒YouTubeの再生回数カウントは何秒から?自分で増やすのは1日1回までか
短時間に何度も再生するとカウントされるのか
こちらに関してはまだ詳細な実験はしておりません。
しかし、短時間に何度も再生した場合、ざっくりいうとYouTube Studioから視聴回数を見た場合や、視聴者が見える再生回数には変化がありません。しかし、チャンネルアナリティクスのリアルタイムでは反映されます。
このことから、リアルタイムには反映されるものの、視聴者側等から見える再生回数にはアルゴリズム等により審査が入ってから反映されるものと思われます。
再生回数を増やす上で無駄だと考えられる行為
自分で再生をしてみる
まだ実験途中ですが、自分で再生をしてみるというのは無駄に終わる可能性が高いです。それは「再生回数にカウントされるのは何秒からか実験」にて調査した結果からもわかります。
同一動画を何度も更新して再生する
こちらもまだ実験途中ではっきりと結論は出てないのですが、同一動画を何度も更新して再生をしても意味がないのではないかというのが「再生回数にカウントされるのは何秒からか実験」という実験からわかりました。
再生回数が反映されない原因の仮説
再生回数が反映されない原因としては、以下のようなことが考えられます。
再生回数が反映されるまでタイムラグがある説
再生回数が反映されるまでにはタイムラグがあるのではないかと考えられます。
つまり、再生されたからといってすぐには再生回数に反映されることはなく、アルゴリズムなどによって自動で審査が入り、それを通過した場合にのみ再生回数としてカウントされるというものです。
不正に再生回数を増やし、そのため一時的にでも水増しされることを防ぐためにこのような対策をとっているのではないかと考えられます。
アカウントがペナルティを受けている説
アカウントが何らかの利用規約などに反しており、ペナルティを受けている場合には、再生回数にカウントされることはないのではないかという説です。
例えば、そのアカウントで何度もF5を押して再生回数を増やそうとした行為が見られた場合など、明らかに不審な動きがあった場合には、そのアカウントでの再生はカウントされないなどが起こり得るのではないかということです。
もし、このようなことが起こっているのであれば、再生回数を購入しようと考えていても、対策をされるということです。ですから、この説が正しいのであれば再生回数を増やすために業者から再生回数を買おうなどというのは無意味だと考えられます。
■YouTubeをもっと詳しく調べる
⇒YouTubeの仕様・使い方まとめ
結論としてはよく分からないって事ですな泣泣