Google検索をしている際に「お使いのコンピューターネットワークから通常と異なるトラフィックが検出されました」と表示されることがあります。
こちらは明らかに怪しい挙動が発見された際に表示されるもので、基本的には「私はロボットではありません。」にチェックを入れれば解決できます。
今回はどういった状況でこのような警告が表示されるのかについてより詳しく調べてみました。
通常と異なるトラフィックとは
通常と異なるトラフィックというのは、明らかにロボットやツールなどを活用してアクセスすると言ったように不審な動きが見られた場合に警告がなされます。
内容としては、
このページについて
お使いのコンピュータネットワークから通常と異なるトラフィックが検出されました。このページは、リクエストがロボットではなく実際のゆーざーによって送信されたことを確かめるものです。このページが表示された理由
というように記載されています。
つまり、もしロボットやツールを使っていたらこのような表示がされても「私はロボットではありません。」にチェックを入れることができないため動作が終了しますが、人間であれば「私はロボットではありません。」にチェックを入れることができるため、悪意のあるツールやロボットを弾くことができます。
こうすることでツールやロボットなどが過剰にGoogleにアクセスをして、Googleに余計な負担がかからないようにしているというわけです。
実際にどういった条件で表示されるのかというと試してみた結果やGoogleのヘルプ情報から以下にまとめます。
表示される原因
通常と異なるトラフィックのページにおいて、「このページが表示された理由」をクリックすると、更に上の画像のような内容が表示されます。
そちらには
このページは、お使いのコンピュータネットワークから利用規約に違反すると考えられるリクエストが自動検出された時に表示されます。ブロックは、これらのリクエストが停止されるとまもなく解除されます。それまでは、上に表示されるセキュリティ画像の文字を入力することでサービスを引き続きご利用いただけます。
このトラフィックは、リクエストを自動送信する不正なソフトウェア、ブラウザプラグイン、またはスクリプトによって発生した可能性があります。ネットワーク接続が共有のものである場合は、同じIPアドレスを使用している別のコンピュータが発生元の可能性がありますので、管理者に相談してください。詳しくはこちらを御覧ください。
ロボットが使用するような高度な検索語を使用したり、リクエストを非常にすばやく送信した場合も、セキュリティ画像の文字を入力するように求められることがあります。
と記載されています。
原因1 短時間で過剰な検索
実際に試してみたのですが、短時間で過剰な検索をすると先程の「通常と異なるトラフィック」のページが表示されました。
具体的には「LINE 使い方」みたいなキーワードでGoogle検索を行い、何度も何度も更新ボタンを押して検索し続けた状況の際にだいたいですが50回目くらいで「通常と異なるトラフィック」のページが表示されました。
この事から人力とは思えないほど短時間で過剰に検索することで警告がなされることがわかりました。
原因2 ロボット、コンピュータ プログラム、自動化サービス、検索スクレーパから送信された検索
こちらはGoogle検索ヘルプにて掲載されていた内容です。
ロボット、コンピュータ プログラム、自動化サービス、検索スクレーパといったツールなどを利用した検索を実行した場合、あまりにも過剰であればGoogleにとてつもない負荷がかかってしまいます。
そうなると他のGoogleを利用しているユーザーにも悪影響を及ぼすので、ツールから悪質とも言えるほどの検索がなされたら、「通常と異なるトラフィック」のページが表示されて検索行為をストップさせるというわけです。
ただし、ツールを活用して検索をすることが悪いというわけではなく、あまりにも短時間で異常なほどの検索をした場合において表示されやすくなります。
ですから、通常の範囲内でゆっくりと検索を実行するプログラムであれば問題はないと考えられます。
実際にそういったサービスやツールは販売されています。
原因3 サイトやページのGoogleでのランクを判断するソフトウェアを使ってGoogleに送信された検索
こちらもGoogle検索ヘルプにて掲載されていた内容です。
ちょっと意味がわかりづらいですが、Googleの検索アルゴリズムを解析しようとして検索をするソフトウェアによる行為なのかなと思われます。
Googleは検索結果を何らかのアルゴリズムに基づいて表示しています。そこには大きなお金が動くため、あちこちのSEO会社はGoogleの検索結果がどうなっているかを解析しようと試みるはずです。
しかし、そういった行為が多発して、一般のユーザーの検索行為が阻害されてしまったら、検索エンジンとしての役割を果たせなくなります。
そうならないように、Googleの検索アルゴリズムを解析しようとする行為は除外するようにしているのかなと考えられます。
原因4 不正なソフトウェアが関係している
パソコンなどに不正なソフトウェアが潜んでおり、それによって何らかの悪さをしている場合において表示されているケースもあるようです。
解決策
基本的に人力でやっていた場合については、サファリなどのブラウザを一旦閉じて再起動したらすぐに解決できました。
しかし、それでは解決しない場合には以下の点を試してみてください。
解決策1 「私はロボットではありません」にチェックを入れる
一番簡単な方法は「私はロボットではありません」にチェックを入れることです。
管理人が人力で何度も検索を繰り返して警告ページを発生させた場合には、「私はロボットではありません」にチェックを入れなくても大丈夫でしたが、こちらにチェックを入れておけば確実かなと思います。(よほど悪質な検索行為でない限り)
解決策2 ソフトウェアなどの利用を停止する
ソフトウェアやツールを利用している場合には一旦それらを停止してください。また、それらが原因で警告ページが表示されたということは、それらのソフトウェアやツールのプログラムを変更しないとまた同様の警告が表示されてしまいます。
ですので、検索をもっとゆっくりなペースに設定するなど対処しましょう。様々な検索関連ツールを見ていると1回の検索を3~5秒に1回くらいに設定されているものが多いようです。
解決策3 ブラウザプラグインを削除
ブラウザのプラグインが関係している可能性もあるとのことです。どのプラグインが関係しているかまではわかりませんが、ブラウザプラグインの中で怪しいと考えられるものを停止するなどして変化がないか確かめてみてください。
解決策4 IPアドレスを変更する
同一IPアドレスを利用している他のコンピュータや端末にて不正な行為がなされた場合にも、同一IPアドレスで接続している他の人に警告ページが表示されることがあります。
ネットワーク接続が共有である場合には、IPを変更するなどして対処してみると良いでしょう。