
X(旧Twitter)で提供されている対話型AI「Grok」。その登場以来、「私の絵を描いて」とかが共有されているのを見ていると、「自分がGrokに聞いたことや検索した内容は、他の人、特にフォロワーにバレてしまうのではないか?」という懸念点があって、実際に「Grok」を使うのをためらっている人も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、あなたがGrokとどのような会話をしたか、何を質問したり検索したりしたかといった個別のやり取りが、フォロワーを含む他のユーザーに直接伝わる、あるいは公開されることは自分で意図的に共有しない限りはバレないです。
では、なぜそう言えるのか、そしてGrokはどのような情報を基に回答を生成しているのかについて詳しく見ていきましょう。
あなたのGrokとの会話は「非公開」
GrokとXのユーザーとの対話は、基本的にそのユーザー個人の中だけで行われます。これは、他のAIチャットボットを利用する際と同様に、他のユーザーがあなたの会話履歴を閲覧できるような仕組みにはなっていません。
あなたがGrokに特定の情報を尋ねたり、何かについて検索を依頼したりしても、そのやり取りの内容があなたのフォロワーのタイムラインに表示されたり、あなたのプロフィールページに公開されたりすることはありません。
それでも、「タイムラインに自分のフォロワーの人たちがGrokに聞いたことが流れてくるんだけど?」という疑問を持つはず。
タイムラインで目にするGrokの共有情報
あなたがタイムラインで目にしているのは、おそらくフォロワーの方がGrokを利用して何かを生成したり、特定の情報を得たりした「結果」を、ご自身のXの投稿としてシェアしているケースだと考えられます。
つまり
- Grokに何かを描いてもらった画像を、その画像と一緒に「Grokに描いてもらいました!」などのコメントをつけて投稿する
- Grokに特定のトピックについて要約してもらった文章を、その内容を共有する目的で投稿する
- Grokに面白い応答を引き出した会話の一部をスクリーンショットなどで共有する(これは会話内容その一部を意図的に公開する行為です)
といったように、Grokを使って得られた成果物や体験を、ユーザー自身がXの通常の投稿として公開・共有しているのです。
Xの投稿は、公開アカウントであればフォロワーのタイムラインに流れますし、フォロワー以外でも見ることができます(鍵アカウントの場合はフォロワーのみ)。これはGrokを利用した結果であろうとなかろうと、Xの通常の機能に基づいた挙動です。
つまり、フォロワーのタイムラインに「Grokに聞いたこと」が流れてくるように見えるのは、フォロワーがGrokとのやり取りの「結果」をコンテンツとして作成し、それを自らの意思でXに投稿したためであり、Grokが自動的に会話内容を他のユーザーに公開しているわけではありません。
自分で意図的に公開しない限りはフォロワーにバレない
あなたの「個人的なGrokとの会話履歴」が勝手にフォロワーや他のユーザーにバレる心配はありません。
しかし、もしあなたがGrokで何か面白いものを作ったり、役立つ情報を得たりして、それを他の人にも見せたいと思った場合は、ご自身で通常通りXに投稿すれば、それはフォロワーのタイムラインに表示されることになります。
あなたが目にしているのは、まさにその「Grokの利用者が、その利用結果を他のユーザーと共有している状況」です。